2013年11月28日木曜日

すくすく育ってね。





今日から私はこの器を育てています。
能登の合鹿椀を見本にして
京都の塗師さんに作っていただきました。
「ごうろくわん」と読みます。


ぽってりと贅沢に塗られた朱色の漆の下には
実は丁寧に黒の漆が塗られています。
使い込むと下に塗られたその黒い部分が出て
また違う表情を見せてくれるのです。

この写真の角度では分かりにくいですが
高台が高くなんとも堂々とした佇まい。
お椀を両手で包み込んでも
少しまだ手が足りないぐらいのおおらかさも
この器の魅力です。


構想から完成までずいぶんと時間がかかりました。

出来上がりの美しさより
使い込むことで育つ漆の表情を楽しむため
シンプルな仕上がりにしてもらいました。

やはり
生活にそっと馴染むものでなければ長く使いません。
雅で繊細なお料理を盛るわけではありませんので
こんな風なおうどんや豚汁なんかが似合います。
豪快にはふはふ言いながら頬張る家庭料理を作り続けたいと思います。


私の料理の腕も育つかは、乞うご期待。笑




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